川崎市議会の一般質問は、一括方式と一問一答方式があります。
「努力目標時間」として30分が設定されています。
元々は一括方式しかなかったところ、一問一答方式でできるようになりましたが、現在はほとんどのケースで一問一答になっています。
一問一答の方が、見ている側も分かりやすいし、丁々発止の議論ができます。
一方、一括方式のメリットもあります。
一括方式は代表質問で見るように、質問を一気に読み上げ、答弁者順にまとめて答弁する形式です。
見ている側は分かりにくいものになりますが、議長が質問者や答弁者を指名したり、答弁の頭の言葉を省略出来たりと、時間の有効活用につながります。
また、川崎市議会の一般質問は事前の調整で答弁書をもらうことが多く、質問の9割以上は事前にやり取りで答弁を引き出しているのが特徴です。
ただし、答弁を作成するのは、課長クラスが中心になるので、課長や部長に都合があまりよくなさそうなことは、議場で直接局長に尋ねて答弁を引き出すという手法もあります。
一般質問での一括方式と言う伝統的な手法は、現在ではほとんど見かけなくなりましたが、質問項目が多く、努力目標時間をオーバーする可能性があるときはこの方式は有効です。
一般質問は年2回、正副議長を除くほとんどの議員が質問しますが、一括方式は直近過去10年で質問者が4回、うち3回が私でした。55人が年2回で10年と考え、のべ2200回のうちの4回と考えると、いかにレアか分かります。
ちなみに来週17日の一般質問を一括方式で行います。
一問一答と見た目は同じですが、直近の一括方式による一般質問は、一昨年の旧第2庁舎議場での私の質問の写真です。