昨日は、自民党新総裁に高市早苗氏が選出されたニュースがあり、様々なコメントが報道やネットメディアで出されていました。
高市氏は、積極財政でタカ派のイメージですが、昨年と昨日ともに、選挙権のない一人の国民の立場から総裁選の討論会を見ていて、もっともビジョンが明確で、どんな質問にも冷静に受け答えする、小手先のことはしない、相撲で例えるなら横綱のような堂々とした候補と思っていました。
しかし、昨年の総裁選では党員得票一位でも敗北。
今回は党員・党友票の4割を押さえ、他者を圧倒し、決選投票で選出されました。
政策的なことを度返しにして、総裁選の結果からすると、2001年の総裁選に近いものがあります。
当時の候補者は、小泉純一郎氏、橋本龍太郎元首相、亀井静香氏、麻生太郎氏で、橋本氏が圧倒的優位と思われていましたが、党員票で小泉氏が圧勝したことで亀井氏が本選を辞退し、小泉氏支援に回ったことから、小泉純一郎氏が当選することになりました。
奇しくも、今回は、小泉進次郎氏が議員票を固め、党員得票も高市早苗氏と競るという前評でしたが、結果的に党員得票では高市氏が小泉氏を10ポイント以上離しての圧勝でした。
ここ2回の総裁選では、党員得票最多候補が選出されていないという結果に始まり、総理としての手腕に様々に問題があったということから、党員の想いを尊重すべきという流れなのか、総選挙を意識してなのか、決選投票で高市氏の勝利に流れたものと考えられます。
それにしても、不思議なのは、総裁選出の際は、報道はあまり当選者の政策や政治姿勢に関してネガティブな発言をしないものですが、コメンテーター含め、やや難色を示すような発言が目立つような気がします。
フェアに行こうよと思います。
まず、昨日第一党の総裁が決まり、これから党の役員人事がどうなるかに始まります。
そして、石破首相は近々内閣総辞職をすることになります。
国会における内閣総理大臣指名選挙では、誰がどのような形で選出されるか。
高市氏が首相になると思われますが、自公に加えた連立があるのかどうか。
今後の人事や政局の流れによって、高市氏が進める経済政策のスピードがどのようになるのか、注目が集まります。
昨年の総裁選後は株価が急落しましたが、明日の株価は上昇が予想されるということで、高市氏の就任は明るいニュースから始まることになりそうです。
