先日、「子どもを性暴力から守る~私たち大人ができること・すべきこと~」という講演を受講しました。
子どもたちを性暴力から守るために大人の本気を見せましょう!という想いで、
1 is too many.(一人でも、一度でも、多過ぎる)
Nothing will work unless you do.(あなたが動かなければ何も変わらない)
という大人の姿勢をから始まりました。
性暴力は「対等でない関係性」で、騙す、脅す、言いくるめることで拒絶困難な状況で行われます。
そして、性暴力の動機は性的欲求だけではなく、攻撃、支配、優越、男性性の誇示、接触、依存などの様々な欲求をもとに、加害者は衝動的に行うものではなく、優位に立てる状況をもとに時と場所を選んで意図的に行っているもの。
そこで、予防教育、市民啓発、文化の醸成をはかるべきという考えです。
今年、12月25日の「こども性暴力防止法」施行に向けて、大人の意識醸成が急務であると考えます。
そこで、まずは、プライベートゾーンに関する意識です。
6月の議会で学校の健康診断における衣服・下着の着脱に関する質問を行いましたが、残念ながら、川崎市ではプライベートゾーンに関する認識に課題があり、私の質問をもとに全校調査が行われることになり、現在改善を含めた回答を待っている状況です。
予防教育の基本として、プライベートゾーンとは水着で隠れる部分で、他人に見せない、触らせない、もし触られたら大人に言う、他人を触らないなど、発達を踏まえ、分かりやすく指導することです。
講演の中で、こどもへの人権教育プログラム(CAP:Child Assault Prevention)の推奨の話があり、このCAPは、従来の「~してはいけません」式の危険防止教育とは異なり、「~することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。
「安心」「自身」「自由」の人権を繰り返し伝えることで、本来持つ「生きる力」を引き出すプログラムで、すでに新潟県新発田市ではCAPを導入し、毎年市内小学5年生と中学1年生全員を対象に実施しています。また、大人向けにも全校教職員全員と保護者や地域の人を対象に実施しているとのことです。
≪参考:YouTube:新発田市CAP導入インタビュー:https://youtu.be/bnnUeBFQcPU?si=M7abInKf28jbqRQ1≫
性暴力に対し、無意識に偏見が抱かれていて、性暴力被害を打ち明けることの難しさがあります。
例えば、「そんな時間にそんな場所にいるからだ」「そんな服装で歩いているからだ」「抵抗すれば防げたはずだ」と自分が原因を作ったと責められるのではないか?と思ってしまうのではないかと。
このようなことを思わず、安心して打ち明けられる相手や場所が必要です。
また、この講演で驚くべき数字を知りました。
米国研究者エイブル氏によると、一人の性犯罪者が生涯に出す被害者の数は、平均380人であるとのことです。
子どもへの性暴力は、子どもが被害認識できなかったり、誰も信じてくれないと思ったり、自分が悪い子だからと責めたりという理由から、発見されにくい実情で、これを分かって犯罪する加害者は許せません。
そこで、まずは、プライベートゾーンを知ること、NO!(いや)、GO!(逃げる)、TELL!(相談する)ということを、子どもたちに伝えておくことが大切です。
まずは、誰でもプライベートゾーンについてやさしく学べる絵本があります。
「おしえてくもくん~プライベートゾーンって なあに?」(監修:小笠原和美、制作:サトウミユキ、企画:masumi、発行:東山書房)
学校や家庭でプライベートゾーンに関する認識を深め、予防教育を始めることから市民の意識啓発や文化醸成につながりますので、ぜひ考えてみましょう。
そして、大人がしっかり認識を持てば、子どもたちにとって話を聞いてくれる安心感が芽生えます。何があっても受け止めてくれる信頼関係を築くことで、性暴力に限らず、犯罪の被害から、また犯罪の加害者になることからも予防できることにつながります。
少年院在院者のうち、家庭内での虐待経験者は約8割で、他に第三者からの暴力や性的被害の経験のある子どもも多い。被害当時にしてほしかったことの調査によると、「気づいてもらえない」「助けてもらえない」ということが共通しています。
親以外の信頼できる大人、地域のボランティアや社会活動など様々な他人と定期的に関わることで、接する赤の他人の大人だからできることがあります。
見て見ぬるふりをしない、行動する人になろう!
講演の中で5つのDという言葉。
Distract(注意をそらす)
Delegate(助けを求める)
Document(証拠を残す)
Delay(後で対応する)
Direct(直接介入する)
加害者が恐くて、何もできないと思っても、「注意をそらす」ことで被害者を救える可能性があります。また、撮影して「証拠を残す」こと、「後で対応する」ことで被害者をサポートできることがあります。
出会いで未来は変わる。
講演の締めくくりに再び2つのメッセージ。
1 is too many.(一人でも、一度でも、多過ぎる)
Nothing will work unless you do.(あなたが動かなければ何も変わらない)
今日のブログは、私の言葉と言うよりも、講演の内容を引用し、私の感想を含めてまとめたものになります。
性暴力は衝動的に行われるものではなく、意図的に計算して行われているものであるという認識を持ちましょう。
私たち大人は、性暴力に対し、目を反らさず、正しい知識を持って行動しましょう。





