本日の本会議で、議案の採決がありましたが、採決日には請願や意見書などの採決も行われます。
いくつかある請願のうち、私が採択に賛成した「請願第51号横浜市営地下鉄3号線の延伸に伴う中間駅の設置に関する請願」について説明します。
横浜市営地下鉄3号線の延伸、あざみ野駅~新百合ヶ丘駅で、川崎市内に設置される中間駅を白山地域にという請願です。
この請願は、提出の際に紹介議員署名させて頂きました。
様々な場所で中間駅の検討がなされているところですが、白山地域は、日本映画大学があるということと、地下鉄の駅を作れる場所の可能性があるという点が大きいと思います。
また、バス路線も白山地域を経由するものが多く、新百合ヶ丘駅利用者の分散化により、新百合ヶ丘駅周辺の渋滞対策にもつながると考えられます。
この採択には、自民党と、無所属議員のうち4名が反対。私を始めとした無所属3名、公明党、みらい、共産党の賛成多数で採択されました。自民党が反対して採択されるのは稀なケースです。
ただ、横浜市の事業ですが、川崎市議会で採択されたことが、検討の一助とできるようにと思います。
意見書案は5件提案されたうち、私が反対したものの採択された、「意見書案第17号UDタクシー対応乗り場整備への助成拡充及びライドシェア導入の慎重な検討を求める意見書」
について説明します。
車いすのまま乗車できるUD(ユニバーサルデザイン)タクシーの乗り場整備について、オリンピック・パラリンピックの2020年を視野に、整備の助成拡充を国に求めるもので、この点において賛成です。
また、ライドシェア導入について、利用者の安全・安心に対して慎重な議論を求めることは理解できますが、そもそもの意見書の名称が、「ライドシェア導入の慎重な検討」を求めていますので、反対しました。
コミュニティ交通の導入を進めようとしていて、岡上地区では運行実験が2度実施されるまでに至り、片平地区ではコミュニティ交通推進協議会が設立され様々な検討が行われています。そんな中、広くコミュニティ交通を検討する際に、道路運送法の問題があり、多様な手法が検討できない実情があります。
交通不便地域解消に向け、様々な検討をする中で、ウーバーの実証実験を行っている地域もありますし、病院や福祉施設の利用者向けの車両を地域交通に活用していくということも可能性の一つです。
そんな可能性を探る上で、ライドシェアに「慎重な検討」という後ろ向きな名称である以上、賛成はできないと判断しました。この意見書は、私を始め無所属議員4名が反対しました。
交通不便地域の解消を進めて行くことが、超高齢社会の到来だけでなく、子育て世代の支援にもつながるため、規制で固まっているのではなく、安全・安心は前提ですが、多様な交通手段の検討ができる社会にすべきと思います。