なぜ木材利用か?vol.2~木育の定義~

木育って何でしょう?

教材やおもちゃに木を使えば、それが木育なのでしょうか?
これは、平成28年度予算審議の際にも質疑しましたが、木育の定義づくりが大切です。

 

「〇育」の乱用に注意!

食育という言葉が流行っていて、川崎市の中学校給食導入の目玉のように書かれていましたが、食育の効果について尋ねた際に、検証できないと言われてがっかりしたことを覚えています。

食育という言葉を掲げるだけで、中身を見る前にさも正しいかのように進むセンター方式の給食の導入は、多くの借金を積み上げてしまい、ツケを食べた中学生が将来返すという現実を見て、私は反対しました。

しかし、私以外の議員が付帯決議をつけたものの賛成したため、始まります。そして、始まると、この方法を変えられません。

この反省を糧に、「〇育」という流行り言葉の中身と効果について、しっかり見つめ、その定義づくりが重要であると考えました。

 

木育の定義はない

文部科学省の学習指導要領に「木育」という言葉はありません。

木のおもちゃ、木製品の利用だけが木育なのか?

予算審議の際に、木を活用した教育については、木の持つ特性、森林や水源について川崎市と山北町の関係に触れ、木育は森林教育や環境教育にまで派生していくもので、「木育」という流行り言葉としてではなく、しっかりした定義づくりを進めるべきと提案しました。

そして、今回、地方創生関連の交付金を活用した事業で木育イベントを開催しています。地方創生のお金を使って、いわば国の補助事業ですから、当然、木育の定義づくりに国とともに研究していく必要があります。

せっかく、木の効果を研究できる民間団体が集まるフォーラムで、木材利用については川崎市としても庁内調整会議で、教育委員会やこども未来局とも連携をはかっているわけですから、川崎市がリードして、木育の定義づくりを国に向けても積極的に活動していくべきと提案しています。