がん対策を考える!

gantaisaku日本人の2人に1人が、がんを患う時代になっています。

がん対策と言えば、

まずは、がんの予防に努める。

そして、予防に努めても、がんにならないわけではないので、がんになったときの対策を進める。

がんの予防は、食事・喫煙・飲酒・運動を始めとした生活習慣を考えることが一つの対策につながります。

しかし、がんを患ってしまったときの対策はすべきです。

まずは、早期発見が大切ですので、定期的にがん検診を受診。

また、予めがん治療に掛かる費用を考え、医療保険(がん保険)に加入。

そして、がんを知り、治療方法の選択肢を考えてくことが大切です。

薬物治療、ホルモン剤治療、放射線治療、外科手術等の手法がありますが、がん細胞の部位やステージ、患者の体力、経済状況等によって、合った治療が進められていくわけです。

先進医療と保険

1月14日、名古屋市陽子線治療センターを視察しました。

粒子線治療は、X線治療よりも身体に負担が格段に少ない治療法です。

しかし、保険適用外であるため、290万円弱の治療費が実費負担になります。

名古屋市民の方には20万円の軽減制度がありますが、治療料の1割に満たないもので、その他はすべて自己負担。

奇しくも同日、厚生労働省では先進医療会議が開かれ、粒子線治療に一部のがんと小児がんへの保険適用を進めるべきという方針が固まりました。

子どもの小さな体には極力負担を下げるべきと言うことで、まずは、子どものがんにということだと考えられます。

しかし、この方針が固まれど、大人のがんは、骨軟腫瘍を除き、ほとんどは保険適用外。

そこで生命保険会社の医療保険に先進医療特約をつけるということが費用負担の軽減につながります。

これは、陽子線治療を始めとした粒子線治療以外の先進医療にも適用されるため、日進月歩で発展する医療技術の流れから見ても「保険」としていいと思います。

すなわち、身体に負担の少ない先進医療による治療の選択をするためには、このような保険制度を知るということが大切になります。

名古屋市は生命保険会社11社と連携したがん対策を行っています。また、ワンコインがん検診を行っているのも名古屋市の特徴でもあります。

身近な先進医療を受けるために

我々川崎市民は、神奈川県立がんセンターで重粒子線治療が受けられるようになりましたので、先進医療はより近いところにあります。

粒子線治療に限らず、様々な治療の選択肢の検討を可能にすることが大切です。

そのためにもできること、患ってなくてもできる対策から始めましょう。