ことばキャンプのプロジェクト

kotobaNPO法人JAMネットワークが主催することばキャンプ研究会で、昨年から児童養護施設の子どもたちの社会体験プロジェクトが実施されました。

その職業体験の一つとして、児童養護施設の中高生が昨年12月に私の事務所を訪れました。

市議会議員の仕事の体験と言うことでしたが、学校があるので土日に限定されるということで、議会の様子を経験してもらうことができないため、以前意見収集を行った「まち歩きタウンミーティング」を実施することにしました。

 

ことばキャンプのコミュニケーション

職業体験の前の11月に、マッチングセミナーがあり、私の仕事について子どもたちの前で簡単に説明する機会とコミュニケーションをとる機会をもらいました。

「ことばキャンプ」では、児童養護施設を訪問し、施設の子どもたちのコミュニケーション力アップに向けたトレーニングを行っています。

そのトレーニングにより、子どもたちは、積極的に質問します。

そして、互いを理解しようとします。

このマッチングセミナーを通じ、まち歩きタウンミーティングへの期待が高まりました。

 

まち歩きタウンミーティングは・・・

1、2つのグループに分かれて、まちを歩き、気になった場所を写真に撮る。

2、歩いた場所の地図に撮った写真を張って、何故気になったかをまとめる。

3、課題になっている場所をどのように解決して行くかを考える。

というものです。

一般的に世代間で視点の特徴が現れるわけで、私自身、子どもたちの視点が気になるところでした。

私の事務所を起点に1つのグループがフロンターレグランド方面、もう1つのグループが白鳥神社方面の2グループに分かれ、およそ1時間のまち歩き。

近くの牧場サンヨーガーデンさんのご協力で、厩舎に入ったり、金井原苑さんを訪れたり、白鳥神社周辺を歩いたりと、何気ないまち歩きの中で感じるものがたくさんあります。

例えば市境に興味を持ったり、危険な場所に目をやったり、「静かなまち」という意見が出たりということで、私にとって、却って新鮮な意見をもらえました。

 

多くの出会いがもたらす効果

我が地元栗平駅界隈はご存じのとおり山坂が多い場所です。

また、階段も結構あります。

その一つ一つに目をやった子どもたちが、「手すりがないのでお年寄りや妊婦が困ると思う」「坂が急なのでお年寄りが歩きにくい」という意見をいくつか出してくれました。

自分たちの世代だけで見るのではなく、他の世代に目を向けることができることは、すごいことだと思います。

その背景には、この前の週に、高齢者施設である金井原苑さんで職業体験した子どもたちが多かったということです。

実際に高齢者のお世話する機会や高齢者と話す機会を持つことで、高齢者への理解を深めているということでした。

この話を後で聞いたわけですが、出会いや経験が人を成長させると思うのと同時に子どもたちは吸収がはやいので、多くの人に会うことが大切だと感じました。

そして、まち歩きタウンミーティングを通じ、改めて政治について考えを見つめ直す機会にもなりました。

政治に関心がある人でも、自分の世代の生活を中心に考え、目の前のことについての考えや意見を述べる人は多いのですが、他の世代のことに目を向けることができる力というのは、学生時代に養う必要があります。

なぜ学生時代かと言うと、社会に出て結婚して子どもができると、目の前のことに追われてしまいます。

その前に広い視点で考える力がついていれば、忙しい中でも立ち返って考えることができます。

 

市民の3要素

くどいようですが、私はこの話を必ずします。

・納税者としての市民

・サービス受給者としての市民

そして、忘れられがちな・・・

・構成員としての市民

赤ちゃんからお年寄りまで、みんながまちの構成員。

 

サンキューカード

社会体験のフォローアップミーティングの際、参加した子どもたちから「サンキューカード」としてメッセージを頂きました。

「今回の体験で学んだことを活かし、自分達でも変えてゆこうと思います」

「私たちの意見がまちづくりの第一歩になれたことがとても嬉しかったです」

と自らが動けば変わると思ってくれたことが嬉しいですね。

「行動する」こんな子どもたちの将来が楽しみです。

そして、私の印象が、「とてもまじめで、冷静な人」というコメントを頂きました。

ワームハート・クールヘッドでこれからも仕事をしていきたいと思います。

今回は私にとっても貴重な経験をさせて頂きました。

 

ことばキャンプのホームページも是非ご覧ください。

≪ことばキャンプ≫

http://kotobacamp.com/