薬物乱用防止教育の講義を前に

yakubutsu明日、ライオンズクラブの薬物乱用防止教育講座の認定講師として、県立高校で講演します。
薬物は依存性が高く、一度でも手を出すと抜けられない。
だから、「ダメ。ゼッタイ。」の意識を共有しなければいけません。

元葉山町議薬物問題

講演の最終準備をしていますが、その段になり、県内の政治家の覚せい剤使用に関する不祥事。
葉山町議が覚せい剤所持と使用で、ことし2月に逮捕され、有罪判決を受けています。
そもそも、逮捕され、覚せい剤使用を認めているにも関わらず、辞職していないことから、さらなる騒動に。
葉山町議会は、4月に保釈後の同議員が「町内に居住実態がなく、被選挙権を失った」と判断し、失職にする議決を行いました。
しかし、同議員は県知事に不服申し立てを行い、県知事は、1か月程度で家財等はそのままだったので、議決を違法と判断したため、同議員は復職。
そして、昨日の町議会本会議で「町議会の品位、尊厳を著しく損なう」として除名が決定されました。

報道によると、町議会全員協議会の中で、この議員は、
「(依存症治療のため)通院しているが職務には当たることはできる」
「薬物や犯罪に手を出さないための啓蒙活動もしていきたい」
と述べたようです。

薬物乱用防止教育を進めている私からすると、とんでもない話です。

薬物乱用防止教育では

薬物乱用が、
身体的な問題だけでなく、
大切な人を失ってしまうということを始めとした社会的制裁が大きいこと、
依存性が高く、再犯率が高いことなど
について話しています。

社会的制裁

サラリーマンでしたら、薬物使用で有罪になれば、会社の服務規程違反等で解雇されるはずです。
社会的制裁が大きいということについて、まずは議員辞職から始まるはずが、このような事態になっています。
この議員の報酬が失職中も遡って支払われるという報道がありましたが、この議員が除名されるまでにどれだけの会議が開かれたか。
薬物問題に始まり、議員としての品格の問題から、町議会や県知事を拘束して会議を開催せざるを得なかったことで、どれだけ時間を浪費したか。
腹立たしいです。

夏休み前に

危険薬物の使用は、年々その種類が増え、低年齢化が進んでいます。
以前は、覚せい剤や大麻などを中心としていましたが、現在は危険ドラッグが大きな割合を占め、初めて手を出す人が薬物だと認識していないケースもあります。
夏休みがはじまってすぐの今だからこそ、この講演を通じ、薬物乱用防止に努めていきたい思います。