河川の再生とまちづくり

kasen川崎市にはたくさんの河川がありますが、国が直轄管理する一級河川(一部指定区間は県管理)から、市町村が管理する準用河川や普通河川があります。その他に、川崎市にはありませんが県が管理する二級河川があります。

言葉がわかりにくいので、一級河川、二級河川、準用河川、普通河川の順に規模が小さくなるようなイメージをもって頂ければと思います。

河川と地域の関係性では、大きな河川は、河川敷でスポーツ拠点やバーベキュー場などに活用するケースがありますが、身近にある準用河川や普通河川は、安全対策による整備が中心になっていることが多く、魚が住めない河川になっているケースもあります。

太古の昔より、人々は河川を中心にまちづくりを進めることが多く、四大文明も大河が中心になっています。四大文明のような大きなものではなくても、人々の暮らしと河川の関係は密接ものでした。現在は、飲用も生活用も上水道により提供されていますが、水は我々人間だけでなく、あらゆる生物にとっても必要なもので、文明が発展したのも河川が持つ力が発するものでした。

例えば、麻生区には、準用河川や普通河川として、片平川、麻生川、真福寺川、三沢川、早野川、平瀬川支川が流れています。麻生川は麻生観光協会を始めとした地域のみなさまにより、素敵な桜並木が維持されています。片平川は麻生スポーツ健康ロードが整備されています。それぞれの地域の特性に応じ、河川が中心となって発展してきたまちの環境を維持し、自然を再生していくことも大切です。

議会質問に対し、川崎市は、「河川再生は大規模修繕の機会に検討する」という方針ですが、私は修繕以外に、河川に関わる地域の「再開発等の機会を捉え再生整備を検討すべき」と提案しています。