毎年、歳末に清水寺で一年の世相を表す「今年の漢字」が発表されます。
年によっては、「今年はどんな一年でしたか?」と尋ねられ、お答えしたことがありました。
しかし、新年になって、「あなたにとっての今年の漢字一字を書いてください!」
と人生初の経験になりました。
後厄から明けた新年ということで、新しい出発の想いもあり、いろいろ考えてみようと思いましたが、私が浮かんだのは、「慈」という漢字です。
慈しむ。
深い愛情。
情け深い。
可愛がり大切にする。
愛情こまやかなさま。
などの意味を始め、
仏教用語としては、愛をもって苦しみを除くという意味もあります。
コロナ禍でたくさんの人が傷つき、身も心も疲弊する中、今年は始まりました。
人々が人々を慈しむ。
少し気に掛ける、できるときにできる限りの愛を優しく注ぐ。
令和三年、互いを思いやり、支え合って、暮らして行ける一年を祈念します。
※乱筆ご容赦ください。