議会はいつやってるの?

川崎市議会はいつ?

「議会はいつやってるの?」とよく尋ねられます。

そんな疑問にお答えするブログを書きます。

川崎市議会は、年4回に決まった時期に開催される定例会と、常任委員会の閉会中審査、特別委員会の審議、緊急案件対応のために開催される臨時会が開催されます。

年4回の定例会のうち、2月・3月に開催される定例会は新年度予算を中心に審議しますので、「予算議会」、9月・10月に開催される定例会は前年度決算を中心に審議しますので、「決算議会」と通称されています。

年間の市議会定例会開催については、以下の通りで、詳しくは、図をご参照ください。

2月中旬~3月 定例会(通称:予算議会)

6月 定例会

9~10月上旬 定例会(通称:決算議会)

11下旬~12月 定例会

ちなみに、川崎市議会は、昨年度で参考にすると、定例会会期日数120日、常任委員会の閉会中審査は、委員会により異なり、20日~27日ということで、会期と閉会中審査の合計140~147日ということになります。

閉会中審査は、川崎市議会では、木曜日を定例日、金曜日を予備日として設定していますが、状況に応じて適宜開催していますので、曜日が変わることもあります。

会期って?

ここで「会期」という言葉を説明します。

会期は、本会議が開催される期間のことで、提出された議案は基本的にはこの会期中に審査することになります。会期中は本会議がない日でも基本的に議員は登庁しています。それは、議案の研究のために調査活動(通称:レク。担当職員に議案の詳細を調査すること)をしていたり、勉強会を開催したりしています。会期中は予め決まっている本会議に加え、緊急で本会議が開催されることもあります。

また、ケースによっては審議が継続し、次の定例会に持ち越すものがありますが、それらは閉会中に委員会を開催し、審議を続け、次の定例会で審査することになります。

いっぱい会議あるけど、みどころは?

みどころのある会議を教えてほしいという声もたまに寄せられます。

常任委員会の場合は、開催通知とともに会議内容がホームページにアップされますのでご興味あるテーマのところで、傍聴・インターネット中継・録画(本会議・予算審査特別委員会・決算審査特別委員会)インターネット中継・録画(委員会等)でご覧ください。また、過去の議事録は会議録検索システムで調べて頂くこともできます。

常任委員会の質疑はフリートークですので、時間制限はありません。

本会議および全議員で構成される特別委員会(質問者)

・本会議の代表質問(会派のみ)・・・議案+市政一般(一括方式)

・本会議の一般質問(全議員)・・・市政一般(一括方式or一問一答方式)

・予算審査特別委員会(全議員)

・決算審査特別委員会(監査委員を除く議員で委員を構成。全体会:会派+無所属委員、分科会:全委員)

※これらの質問は、努力目標時間(事実上の時間制限)があり、事前に当局側と質問のすり合わせをします。行政側に意図が伝わらなかったり、聞き返したりする無駄な時間を省くためです。しかし、通告している範囲内で、その場で質問することも可能で、敢えて隠し玉を潜ませて、その場で質問することもあります。そういう意味で、一般質問や予算審査特別委員会の質問は、何が飛び出すか分からないこともあり、また事前に議員と行政が駆け引きを繰り返した上での質問なので、わずか30分の裏側に、議員の調査研究や市民の相談事など、様々なものが詰まっていて、議員のオリジナリティーを発揮する場でもあり、一番のみどころと言えます。

会議のない日は?

本会議や常任委員会等の公式な会議が開催されていなくても、研究や研修、陳情対応で登庁し、会議の開催や勉強会の開催、行政側とのレク等を実施していることが多く、その他、地元での現地視察や地域の人との意見交換、市政相談等が行われています。

また、政策研究のための研修会に参加したり、先進事例の調査のために他都市に出張したりと様々です。

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著者について

月本琢也 ツキモトタクヤ

1978年生まれ。神奈川大学卒業後、建築設備メーカーの営業マン、川崎市長阿部孝夫政務秘書、衆議院議員山内康一第二秘書(麻生区担当・国会担当・自民党→みんなの党)等を経て、2011年より川崎市議会議員(麻生区選出、当選3回、現在無所属)。13,000人の職員を巻き込んだ決算議会改革の実現、防犯カメラ設置補助事業の導入の実現など、ICT・コミュニティ・実効性から、SDGsのゴールを含めた持続可能なまちづくりを目指す。その他に、防災士、神奈川県クッブ協会代表理事等を務める。