若者の感性に政治はどう訴えるのか?

昨日は、「シンポジウムがあるので、参加しないか」との恩師の誘いを受け、神奈川大学へ。
道中の電車で、三年前、当時小学四年生のときに国会見学に来てくれた中学一年生の男の子と再会。優しい顔は変わってなかったけど、ずいぶんしっかりしていました。
彼は、以前にブログで書いた運動会を見学した幼稚園の出身で、あの子たちもこんな中学生になるなら楽しみだ思いました。そんな、嬉しい気持ちで母校へ。
【参考】幼稚園の運動会10月25日のブログhttps://tsukimoto.info/cms-v2/blog/entry226.html

シンポジウムのタイトルは、「若者の感性に政治はどう訴えるのか?」というものでした。
主催は神奈川新聞社と神奈川大学。
今年の5月~6月に神奈川新聞社と神奈川大学が共同で調査したデータに基づいた内容でした。
その詳細についてはこちらのページをご参照ください。http://www.hs.kanagawa-u.ac.jp/kanashin.html

第一部は、調査結果の分析報告。
第二部は、パネルディスカッションで、横浜市内選出の現職国会議員を民主・自民・みんなから各1名ずつ、教授1名がパネリストとなり、司会は神奈川新聞社の方でした。
民主党は地元の岡本英子代議士、自民党は元総務大臣の菅義偉代議士、我がみんなの党からは、神奈川県選出の中西健治参院議員が出席しました。

第一部の調査についてですが、大学で調査を行ったのは意外に人間科学部の教授と学生でした。意思決定理論をもとに意識調査を行うという「調査」を主体としたものなので、政治的な要素がないため、却って客観的なデータだったのではないかと思います。
中でも興味を引いたデータは、学生対象の調査結果の一つに、「仮に民主・自民・みんなの三つの国しかなければ、どこの国に住みたいか?」という質問の答えでした。
民主:16%
自民:55%
みんな:29%
という結果でした。参院選前の調査結果とはいえ、民主党が落ち込むのはわかりますが、この年代で自民党を選んだ人が55%というのは、予想外でした。
しかも、自民党を選んだ人は、「保守的」というイメージを好意として捉えていることが強かったというのが印象的でした。
また、今の学生たちの中高時代が小泉政権だったことが自民党の好意につながっているという回答もありました。
みんなの党は、新党が歓迎されないムードの中、「消去法」で選ばれている要素が強かったです。他党がいいと答えた人も上位が「ほかの政党よりはよいから」という消極的な選択が多かったです。私も地元廻りをしていると、「自民でもダメ、民主でもやっぱりダメ、あとはおたくの党しかない」と言われることが多く、学内の調査結果と肌で感じる点は同じでした。
また、各党の名前を聞くと党関係議員が浮かぶようで、民主党は小沢一郎元代表、自民党は小泉純一郎元総理(引退されていますが)、みんなの党は渡辺喜美代表のイメージが強いとのことでした。

これからのみんなの党は、消去法で選ばれるのではなく、中身で選ばれる政党へ進まなければなりません。
また、政治は国政のイメージが強く、われわれ地方自治への関心が薄いことも現状としてあります。
私自身、地方自治の可能性とおもしろさを伝え、「中身で選ばれる政党」に向け、活動していきます!