みんなの党は、「小さな政府」を目指すことを基本としています。
小さな政府を川崎市で実現するために、私の考える基本ベースを次に述べます。
「小さな政府」を地方で言い換えるならば「スリムな地方自治」です。
敢えて、「行政のスリム化」ではなく、「スリムな地方自治」としたのは、行政だけではなく、まずは議会改革から始めるべきだと思うからです。
議会改革には、現在の区民会議の発展が大きな役割を持ちます。
区民会議は、川崎市の各区で開催されていて、区内に住んでいる人、区内に通勤・通学している人、区内の地域団体で活動されている人、20名を委員として構成される行政の補完機関です。
市民本位の街づくりを進めるという観点でスタートしていますが、この区民会議を発展させることが重要だと思います。
例えば、地域の課題の一つとして寄せられる陳情について、決定権は市議会が持つにしても、市議会から調査依頼をすることや、区民会議から市議会へ意見を提出することを可能なシステムにすることが必要ではないかと思います。
区民会議が、このような市議会の補助機能を持つことにより、市議会をスリムにできると同時に、市議会における議論の方向性も変わってきます。
そして、議員定数の大幅な削減につながることが可能です。
市全体や広域課題を議論する市議会。
地域の問題を議論する区民会議。
それぞれの役割分担を行うことが必要です。
市議会議員は、たくさんの陳情を処理することが本来の仕事ではなく、そもそもそのような問題が起きないように制度を作ることや、市の将来設計、政策提言、そして、市の意思決定に責任を持つことが本来の役割です。
その本来の役割にまず戻すことが、スリムな地方自治の実現への第一歩になります。