組織改編について一言

soshiki川崎市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定についての議案について一言。
何だか難しい言葉の条例ですよね。
これは言い換えるなら、組織改編を行いたいという議案。

総務局と総合企画局の多くが合併し、総務企画局に。
市民・こども局が、市民文化局とこども未来局に分割。
総合企画局にある臨海部国際戦略推進事業とスマートシティ戦略室にあった水素事業が、局相当の臨海国際戦略推進部本部に。
水素事業を除いたスマートシティ戦略室が環境局に帰る。

委員会審議が終結し、議案の賛否としては賛成しますが、モノ申します。

こども本部がこども未来局になるのは、まぁ順当。
ただ、局になって保育の質を重点的にと言うことですが、今まで質重視を唱えてきた私からすると、「今さら?」というところ。
そして、この2年間の保育施策は質ではなく量重視だったということを認めているようなもの。
とは言え、修正するのだからいいでしょう。

臨海部国際戦略推進本部は、ライフイノベーションと水素エネルギーなので、川崎市の重点政策ゆえに、理解できます。
水素エネルギーの活用については、私が4年前の公共交通への活用について、当時の副市長に質疑し、前向きな答弁を受け、その後、水素は全国的にも注目されるようになって行きました。
製鉄の際に出る副生水素の活用は期待されます。

私が最も理解に苦しむのは、スマートシティ戦略室の環境局帰りです。
環境局にあった課相当だったスマートコミュニティ担当から、総合企画局スマートシティ戦略室へ部相当の格上げ。
戦略室の提案は、私の初の代表質問で行ったところ、翌年度から発足。
環境やエネルギーだけでなく、川崎らしいスマートシティの実現と言うことで総合企画局へ。
そもそも、スマートシティは、賢い手法で最適化を実現する街のことで、その要素として環境の色合いが強いものの、交通、教育、市民サービス等、様々な分野に派生するわけです。
だからこそ、総合企画局に設置された意味があるわけです。
しかしながら、今回、環境局に帰ると言うことは、「スマートシティ=環境都市」につながります。
それは、本来の意味から外れてしまうので、この点は賛同できません。
でも、組織は改編されても、中身については議会の場で今後修正して行く余地はあります。

ゆえに議案としては賛成しますが、組織改編が政策的な効果を生むと言えるほどのものなのか、また、スマートシティについては総務委員会ではないため質疑できなかったのですが、一般質問でスマート化について触れて行きます。

私の一般質問は12月17日の夕方の予定です。