今日は市内の障がい者地域活動センターを視察しました。
ここでは織物作りを行っており、織られたものは、名刺入れ、ティッシュケース、コースターなどになり、協力店で販売されています。
作業所の利用者は、徒歩から電車バスの乗り継ぎなど、周辺地域から通う15名。
キャリア30年という利用者を始め、特別支援学校の専門教育で機織りを経験している人が多く、慣れた手つきで、作業が進められていました。
職員が用途に合わせて幅や大きさを指定して織物をオーダーすると、利用者がイメージして、糸を選びます。
織る作業は、流れるような手つきなので、単純作業のように見えますが、一つ見落とすだけで失敗してしまう、結構細かい作業です。
利用者は、真剣ですが、明るく楽しみながら作業に取り組み、職員や利用者同士で声を掛け合って非常に雰囲気のいい場所でした。
この施設では、職員と利用者が近所の公園や周辺の清掃活動をして、まちの美化に地域の一員として取り組んでいます。
指導監査体制
昨年の決算審査特別委員会健康福祉分科会で質問し、障がい者施設についての指導監査体制の見直しが図られたわけですが、それでも役所のマンパワー不足であることには変わりありません。
行政が定める障がい福祉のルールに課題がありますし、マンパワー不足で実地指導ができない分、集団指導講習会だけで対応するのではなく、より現場に近いところからのコミュニケーションを積極的に進める環境づくりも必要と思います。
また、実地指導や監査が物理的に行える件数は限られている分、提出された書類の内容から指導の方法を考えて行けるようなシステム作りも必要です。
一昨年から昨年にかけての有料老人ホームの殺人事件や、先月の津久井の障がい者施設の殺人事件のように最悪の事態にならないよう、施設が適切に運営されているか、職員体制の課題はないか、利用者のSOSが出ていないか、小さなことでも見逃さないようにしなくてはいけません。