無所属議員のメリット・デメリット

independence「無所属」と言っても、3パターンの無所属があります。

詳しくは以前のブログで。

https://tsukimoto.info/cms-v2/blog/entry1476.html

 

1、所属党派なし・議会での所属会派なし

選挙時に無所属、議会の広報誌でも無所属

2、所属党派あり・議会での所属会派なし

選挙時に〇〇党、議会の広報誌では無所属

3、所属党派なし・議会での所属会派あり

選挙時に無所属、議会の広報誌では〇〇会派

 

所属党派なしの無所属

所属党派なしの無所属のメリットとしては、国政選挙や市長選挙を始めとした他の選挙において、自分の意思で候補者を応援するかしないかを決められること。以前、みんなの党に所属しているときに、議会の会期中に衆議院総選挙があり、「本会議と委員会以外は選挙をしろ」と党の関係者から言われましたが、選挙は本業ではなく、議会が本業。「議会改革」なんて言ってた政党が本末転倒。呆れました。誰を応援しても処分されない。これも無所属のいいところです。

デメリットとして、選挙は大変です。組織団体の応援はほとんど受けられませんし、〇〇党支持者みたいな人が突然応援してくれることもありません。また、大物政治家が応援に入ることはほぼありません。それぞれ政党の公認候補が擁立されているので、こういった応援は個人的に仲が良くても難しいことが多いです。また、政党助成金の支部交付金を受けることはあり得ないので、資金的にもデメリットはあります。

 

議会上の無所属

議会上の無所属のメリットとしては、すべての議案への対応に会派拘束がかからないということ。これは会派で自由にすればいいだけですが、会派内で意見が割れる場合に統一しないといけないというような風習があるので、拘束されたくなければ無所属へ。すべての会派と場合によっては対等な立場になることもあります。

例えば、国会では無所属に質問権が大きく制限されますが、川崎市議会では一般質問・予算審査特別委員会は全員最大30分、決算審査特別委員会は、分科会で全員最大40分・総括質疑も可能と、質問権は対等にあります。また、委員会質疑はフリートークなので、制限はありません。

デメリットとして、正副議長や常任委員会の委員長職・関係委員には選出されないという現在の議会運営上のデメリットはあります。しかし、これもルールを変えれば何とかなるもので、質問権という大きな力がある以上、デメリットは小さいと言えます。

また、議案審査にかかっては、政策補助のスタッフに調査の一部は依頼しても、最終決定は一人でするしかないという点は大変かもしれません。

 

独立議員としての活動

ということで、「無所属だと何もできない」と言われるのは国会議員であって、川崎市議会議員は、英語でいう「independence」というだけあって、「独立議員としての活動ができる」と言えます。

「〇〇党だからこの人は〇〇な人」と先入観を持たれないのもいいことかもしれません。

選挙の洗礼が厳しくとも、有権者との約束を守り、自分が決めたことを貫き、実現させていくために、私は独立議員として、いまも活動しています。