英国代表チーム川崎キャンプボランティア募集が始まりました。
https://kawasaki-volunteer.jp/
2020年東京オリンピック・パラリンピックの「レガシー」という言葉が飛び交います。意味を和訳しないと呑み込めない昭和の香りが漂う私は、議会答弁でもよく出る「レガシー」という言葉にやや違和感を覚えています。
「レガシー」とは、精神的・物理的遺産と訳されます。
これまで私の受ける感覚では、オリンピック・パラリンピックの「レガシー」は、やりたくないけどやった以上は何かを残そうというマイナスの出発点のように聞こえています。
しかし、世界から日本に様々な人が来る。世界のトップアスリートたち。それもオリパラを通じ、障がいの有無に関わらず、すべてのトップアスリートが揃う。応援する人も同様に、サポートする人たちもそれぞれの道でのトップが集う。そんな絶好の機会をどのように活用していくか?
日本代表を応援するのはもちろんのこと、スポーツを通じ、互いを理解し、我が国への理解を深めて帰ってもらう。
そんな「レガシー」になればと思います。
また、川崎市は英国代表チームのキャンプ地になるので、オリンピック・パラリンピックだけでなく、「英国のレガシー」についても期待される「べき」ところです。
淡路島のイングランドレガシー
先日、淡路島を車で走っていると「イングランド」という言葉があちらこちらで目に飛び込んできました。
そう、2002年FIFAワールドカップのイングランドチームのキャンプ地が淡路島で、サッカーに関心のない、Jリーグさえ知らなかった、おじいちゃん・おばあちゃんたちみんなが、「ベッカム」を知っていて、応援していました。そして、18年を経てもなおイングランドという名前が各地にあるのは「レガシー」です。
淡路ファームパークイングランドの丘というコアラのいる農業公園。子どもの頃はイングランドの丘という名称はなかったのと、コアラがメインなので、園内がイングランド仕様になってなかったはず。それが、イングランドエリアが出来ていて、人気ゾーンになっているのは、レガシーの一面でしょう。
また、イングランドチームが、宿泊したウェスティンホテル淡路には、ベッカムを始めとした選手のサインが展示されているとのこと。
そして、私の目に飛び込んできた「イングランド」表記は、アパートの名前にもついていて、市民への浸透の様子が伺えました。
さらに、他都市からの来訪者から「ワールドカップのときにイングランドチームが来てましたよね?」と今なお言われるとのこと。
これが精神的・物理的遺産の一端ではないかと思います。
川崎市のオリパラレガシーは?
川崎市は本開催地である東京に隣接していて、東京大会に含まれるエリアとも言えます。
ゆえに、オリンピック・パラリンピックによるレガシーを築くことは重要です。特にパラリンピックと密接に関わるのは、市内スポーツの振興と障がい者スポーツの振興と環境改善、障がいへの理解、まちのユニバーサル化と福祉先端産業(ウェルフェアイノベーション)の発展の契機となることなど、様々な可能性があります。それぞれの一端にレガシーが感じられるように取り組むには、市民への周知が一層必要になります。
オリンピック・パラリンピックが身近になるためにも、英国代表チーム川崎キャンプボランティアも一つの機会になると思うので、ぜひお申し込みください。
https://kawasaki-volunteer.jp/