子ども子育て支援新制度に向けた1年

kodomo

本日はこどもの日。

こどもを取り巻く環境は刻々と変化しています。
同じ時代、同じ時間というものは存在しないため、教育の在り方、教育環境、子育て環境等は時代によって改めていくべきだと考えます。

平成27年度から「子ども子育て支援新制度」がスタートします。
子ども子育て支援新制度は、内閣府・文部科学省・厚生労働省などの中央省庁が国の制度として作り、その運用は地方自治体で行われます。
言わば、実務は地方自治体です。
先月も丸一日の勉強会に参加しましたが、まだまだ国の制度が確立されていないため、地方自治体でどのような影響が出てくるのかが、「仮定の中での仮定」という状態です。
しかし、平成27年度ということは、来年の4月。
市が運用できる体制づくりを進めるにあたり、今からでも早くはないわけですが、そもそも国で決まっていない以上、難しいと言う状況です。
ただ、私は、地方自治体という市民と直接向き合う実務者の立場から、想定される課題解決に向け、国への提案を進めるべきだと思います。
予算議会の中で「川崎市子ども・子育て支援に関する調査」というアンケートの内容について、また、川崎市の実情認識について、大変厳しい質疑を行いました。子育て環境づくりを進めるにあたり、情報の欠如や分析不足により、「やれることをやり尽くせているか」が分からないわけです。

私は、「子育て世代向けの給付付税額控除の検討したかどうか?」という質問をしました。
子育てニーズ別の所得階層別世帯数が把握することから、子ども子育て支援のあり方は変わっていくはずですが、この調査では、把握できていないということです。
給付付税額控除の導入による子育てニーズに応えられる可能性については、次の月本たくやレポート第20号で書かせて頂こうと思っていますが、調査の内容から厳しいため、間違いのないよう、また、やれることをやり尽くせる制度にできるよう、議会の立場からも取り組んで行きます。

と、厳しいことばかり書いてしまいました。

でも、今日は「こどもの日」。
こどもたちの夢と成長に期待する日でもあります。
子どもたちの教育について、昨年の河合純一さんとの対談を読み返してみましたが、子どもたちの可能性を信じる点と、我々大人が受けてきた教育をすべて自己肯定するのではなく、冷静に考えることが必要です。
「我々の頃はこうだった」
「昔はこれでよかった」
それは、自分にとって合っていただけのことです。
「外科手術を受けた人が外科医療を評論しないが、教育を受けた人は教育を評論する」という言葉を聞いたことがあります。
生命を預かる医療と同じで、人の人生を預かる教育ですから、無責任な評論ではなく、こどもたちの成長のために「やれることをやり尽くす」ことが、今の社会に必要なことではないでしょうか。

【参考:夢をつなぐ教育(対談:河合純一さん×月本たくや)】
https://tsukimoto.info/cms-v2/blog/entry1040.html