テレビを見ていると、「政治をよく知らない若者が投票するのはいかがなものか」という発言があり、この点について、波紋を呼び起こしている。
若いか若くないかで区切る、あるいは、自分が支持していない政党が支持を伸ばしたら、その原因を「分かっていない世代」のせいにする。
世代間対立は何の解決にもなりません。
むしろ、自分と異なる世代の考えを尊重することが大切で、これは、若者の立場から、中高年層が分からないと決めつけることがあれば、同じことです。
そもそも、「政治をよく分かっている人」の定義は何でしょう?
しがらみに塗れ、雁字搦めになって動けない政治家を観て、「あの人はよくやってるけど、しょうがいない」と同情して支持することなのでしょうか。
もしくは、「みんな(というマスコミ)が言っているから」と言って、流されて支持を決めることでしょうか?
また、政治学者が正しいのでしょうか?
では、仮に「政治をよく知る年配者」が投票に行ってつくって来た現在の日本がいいのでしょうか?
私は躍進した政党の中には考え方の異なる政党がありますが、「自民党にお灸を据えるから野党」という考えで別の党に投票するという考えもあれば、「よく考えてみると、この政党の考えが正しいと思う」という理由で投票する人もいます。
突拍子もないことを言っている政党が躍進している面は確かに首を傾げるところがありますが、若者を悪者にするような発言は看過できません。
一方、若者だから若い候補者や新しい政党に投票しているとも限らず、これも若者が考えた末の投票です。
現在の選挙制度では、投票は義務ではなく、期日前も当日もわざわざ投票所に足を運ぶシステムですから、投票という時間を使うことは、投票に行くことが生きていく上で重要な事項に位置付けているわけです。
今回の参院選の投票率が前回よりも6.46%増になっていました。年齢別の投票率がまだ出ていないので、何とも言えませんが、若者の投票率が上がったとは言え、特段の事情があって行けなかった人は別として、中高年層が投票に行かず選挙権の行使を放棄していることは、行く人に委ねていることになります。
私は、世代間対立に持ち込む人が本当の意味での排外主義で、この考え方が今の日本の悪い一面であると考えます。
少なくとも世代間の違いで言えることは、
「自分と考えの異なる人と議論をすることに慣れていないのが中高年」
「慣れているのが若者」
ということです。
平均して感じるのは、この点に関しては、若者の方が、度量が大きい。
私はそう思います。
