スマートシティでこうなる~第3回防災と防犯~

地域の防災・防犯を考えるとき、何かやりたいけど、何をしたらいいかわからないことってありませんか?
そんなとき、多くの人が、インターネットを利用し、調べると思います。
インターネットを活用し、スマートに防災・防犯の意識を高めたり、取組に参加してみたりできることが挙げられます。
例えば、AEDはどこにあるか?応急給水拠点はどこにあるか?など、災害や救急の事態における情報収集が必要になります。
川崎市では、ガイドマップかわさきという、様々な情報が地図で示されるシステムをWebに公開していますので紹介します。
ガイドマップかわさき
http://kawasaki.geocloud.jp/webgis/?p=1

これは、以前に書いたWeb自治会にも関係する点で、自治会内の情報がSNS等で流れていれば、地域内の情報が手に入りやすくなります。

東日本大震災のときに、公共交通機関がストップし、都内から歩いて帰宅するという事態が発生しました。このような事態になったとき、電車で通勤・通学していると、帰り道が分からないということがあります。また、どの道が遮断されているか、あるいは危険であるという情報がなければ、歩いて帰るのも困難になります。
こんなとき、タブレットやスマートフォンなどの位置情報を活用し、どのルートで帰るのがいいかという情報が手に入れば、より安全に対応することができます。

続いて、防犯についてです。
私は、NPO法人防災・防犯ネットワークの理事・麻生区支部長を務めています。このNPOは、高津区でPTA役員のOBの方々が、子どもたちの安全を考え、スタートした団体で、地域で発生した犯罪情報や不審者情報等を、平日ほぼ毎日メールマガジンで配信しています。また、要請があった場合には、地域安全マップづくりの講座を開いています。そして、同じメルマガで防災情報も配信しています。
ここで懸念されるのは不確かな情報が流通する可能性ですが、流す情報を複数のメンバーでチェックするという点で、情報管理もしっかり行われているのが特徴です。
NPO法人防犯ネットワーク
http://www.bouhan-network.com/

地域防犯の課題の一つに、麻生区のような人口が増加している地域では、防犯カメラの設置が求められます。
ただ、プライバシーの問題も同時に発生するので、管理を地域でしっかり行い、事件が発生した場合には、警察に情報提供するというようなルール作りも必要です。情報管理についてのルール作りを進め、防犯カメラを設置することにより、犯罪の抑止につながります。

このように、普段から地域で活動している方から、夜間や休日だけ地域にいる方まで、同じ街で暮らす人々に情報が共有できるのが、スマートな防災・防犯です。