去る7月2日・3日、所管委員会の関係調査で札幌市・石狩市に視察に伺いました。環境委員会所属の無所属の議員と一緒に視察でしたので、それぞれ別の所管のものも視察に同行できました。
7月2日に訪問したのは、札幌市役所。
私の委員会所管は環境局みどりの推進部みどりの管理課。
調査事業は、市内の公園に作られたキッズコーナーについて。
まず、事業が実施される背景は、市内公園の施設等の老朽化により、公園の再整備計画を進める際に、公園利用を高める手法の検討結果、福祉と多世代のふれあい公園づくり事業の一つとして、公園の一角にキッズコーナーを整備する計画が出来ました。
続いて、事業計画・事業内容についてですが、この事業は平成20年度から23年度まで勧められたものです。
まず、キッズコーナーを各区に一箇所ずつ整備する計画にあたり、どこの公園に整備するかの選定が難しかったとのことでした。市内10区、人口193万人の都市で、公園数が政令指定都市で第1位ということで、子育てサロンと近接していることと、整備されてからの年月が経っているというなどの条件のもとで選定作業を行ったということです。
次に、キッズコーナーを整備する公園が決まると、
・第一段階:地域と子育てサロンへのヒアリング調査(2回)
・第二段階:ワークショップ(2回)
・第三段階:実施設計
という形で整備に向け進めたということです。
ここで大切なのは、ただ単に意見を一般募集したというやり方ではないということです。
子育てサロン等に出向いて、そこに来ているお母さんや地域の人に直接ヒアリング調査をかけたり、ワークショップを行うことをそれぞれ1回進めた上での実施設計であったため、ニーズにあった整備が進められたという効果があります。
就学前児童が対象になりますので、穴を通り抜けられる遊具やクッション性のある遊具が設置され、安全性の高いものになっています。
また、キッズコーナー設置による公園利用者の増加について、また子育てサロンが相乗効果で利用者が増加したかどうかを尋ねましたが、現段階で統計が取れていないようですが、満足度が上がっているように推察できます。
他方、キッズコーナーの整備により、これまでの公園の維持経費が嵩むのではないかという可能性を尋ねると、これまでの維持経費と差異はないとのことでした。
川崎市でも、子どもの遊び場の課題、地域での子育ての活性化が求められる中、キッズコーナーの整備について、地域や利用者へのヒアリングやワークショップの開催により、地域での理解を高め、利用者の満足度を高める取り組みとして参考にし、遊び場対策を進めていくべきと考えます。