東京オリンピック・パラリンピック2020

無所属になり2週間が過ぎました。
無所属ゆえに党派に関係なく、いいものはいい。期待できる人とともに活動をしたいと思います。2ヶ月前に対談した記事を3回に分けてアップロード致します。対談のお相手は、パラリンピック水泳の金メダリストで、全盲初の中学教師になった河合純一さん。河合さんはみんなの党参議院比例夢をつなぐ支部長としても活動されています。

2020年オリンピック・パラリンピックの招致活動について

月本 昨今、東京オリンピック・パラリンピックの話題でにぎわっていますが、いろんな候補地の中で、東京の魅力について、どうお考えですか?

河合 大都市で行われるという点で、既存・仮設・新規の施設がバランスよく作られているということ、選手村が晴海地区で作られることで、半径8キロ以内にほとんどの競技場が含まれるコンパクトな開催を実現し、競技会場と選手村が15〜20分で移動できるようになっています。

月本 選手の立場での魅力は?

河合 自国開催というのはすべての選手にとって夢ですね。一生に一度巡ってくるかわからないチャンスで今年の9月7日に向け、できる限りの協力や応援をしていきたいです。

月本 他候補地の世論調査で高い数値が出ていて、東京も70パーセントを超える支持率と高まって来ました。我が川崎市も等々力陸上競技場が開催地の一つになると予想されます。我々市民ができる誘致活動は?

河合 7年後の川崎市や日本をどう考えるかが重要です。イメージできない方が多くなっているのが現状だと考えます。支持率の高い国では、その7年後が漠然としたものではなく、オリンピックにより盛り上がるイメージがしっかり共有できているということです。日本は世界有数の経済大国で成熟社会でもあるため、これ以上によくなるということがイメージしにくいという点がお国柄なのかもしれません。しかし、オリンピックにより、経済効果や雇用拡大だけでなく、パラリンピック開催により、車椅子や視覚障がいなど障がいを持つ選手や応援団が来ます。このような方々が来て、「東京は移動しやすい。生活しやすい」という声が聞こえるようになれば、日本の障がい者の大半は、65歳以上の高齢者で、病気、けが、事故などで障がいを持つケースが多いという現状で、日本の誰もが過ごしやすい都市を東京で作ろうという動きになり意義深いと考えます。そして、日本の他の都市や地域に波及すれば、世界の大都市であり、高齢化が最も進んでいる国日本でそのモデルを示し、様々なハード・ソフト面での効果が期待できます。中国やインドは20年後30年後に同じことが予想され、そのときに大きな意味でのビジネスチャンスが生まれます。パラリンピックを含めた招致活動で誰もが暮らしやすい社会、誰もがスポーツを楽しむということは、健康で楽しい生活を送ることにつながるので、そういう想いをひとりひとりに届けて行くとができればと考えています。

月本 コンパクトがエネルギー面に集中して取り上げられることが多くなっていますが、選手が過ごしやすい場所であることが重要であると思います。福祉やユニバーサル化は特別に進めようとすると、障害も多々あるわけですが、オリンピックやパラリンピックのようなワクワクするような機会に市民が暮らしやすいまちづくりを考えるということが大切だと思います。パラリンピックの意義について、河合さんの話でよくわかりました。

河合 ロンドンに昨年行って感じたのは、イギリスの場合は、オリンピック選手とパラリンピック選手が一緒にパレードに参加します。また、ギャラリーも国旗を振りながら大会を一緒に成功させたという認識を持ち、メダリストは勝利者であり、自分たちも勝利者であるという意識で一緒に楽しみました。これは、地元開催の凄さで、7年先に日本もそうできるようにしたいです。