本日は69回目の終戦記念日。
川崎市役所では正午に戦没者への哀悼の意を表するため1分間の黙とうを奉げました。
私も控室で一人で黙とう。
戦争はいけません。
誰しもが思っています。
しかし、人々の生活の利便性を高めようと技術革新が進められているうちに、その使い方によっては人を殺める手段になってしまいます。
ダイナマイトを始め、そもそも別の目的で開発されたものが、その製品の姿が変わり、兵器になってしまっています。
先日、川崎白百合ライオンズクラブの薬物乱用防止講座で県立麻生高校を訪問しました。
この際に、そもそもの薬物乱用については、違法脱法ドラッグの使用だけではなく、風邪薬や頭痛薬を始め、あらゆる薬物に、使用上の用法容量に従わずに使用する場合も該当するということも話しました。
鎮痛剤が麻薬になっていることがまさにその延長線上です。
麻薬は縁遠いと思っていても、市販の薬でも乱用の危険があると思えば、いまそこにある危機なのです。
今朝見かけた光景で、駅のホームの点字ブロックの横で、スマートフォンの操作に没頭しているお母さんがいました。
子どもが乗っているだろうベビーカーと3歳ぐらいの子どもが隣にいますが、子どもが話しかけても、ずっとスマートフォンに没頭。
電車がホームに入ろうが、目の不自由な人が通りかかろうとしても避けることもしない。
声を掛けようとしたら気づいたからよかったのですが・・・。
ICTは、スマートな社会を目指す上で、著しい発展を遂げています。
ICTについて考える際、技術革新についてのみ触れられるケースと、本来の目的から逸脱してしまったケースだけを触れられるケースの言わば、極端な解釈が多く語られます。
ICTは使い方やマナーを教育されていないと、今の例を極端に解釈すればスマートフォンが人を殺める可能性さえあります。
しかし、ICTが危険だから使わないのではなく、時代として必要なものだからこそ、賢くて便利なものだからこそ、正しい理解と教育が必要になっています。
科学技術の進展に伴い、便利になっている昨今。
川崎市を賢いまち「スマートシティ」にしたいと思っている私の考えは、もちろん技術の進展とともにあります。
しかし、主役は市民ですし、進んだ技術を使うのも使い方を決めるのも人です。
そのルールを決めるのが法律や条例等の法であり、その立法機関のメンバーである市議会議員は、市民の安全を守ることが前提になっているという初心を、終戦記念日に改めて思い返しました。