ある方からダイヤモンドオンラインの記事を見せて頂き、衝撃を受けてしまい、市内の状況について調査しました。
心肺蘇生法の講習会を受けた方は、お分かりになると思いますが、「『あなたは119番』『あなたはAED』と人を指名してください」と習います。
そのAED(自動体外式除細動器)の使用にあたり、大きな問題が発生した事例が紹介されています。
記事によると、いざ使おうとAEDを取りに行ったら、すぐに貸してくれなかったり、充電が切れていたりというケースがあったということで、せっかく設置していても使えなかったら意味のないことです。
【出典:ダイヤモンドオンライン2017.1.11心肺停止!でもAEDは簡単に借りられるとは限らない理由】
http://diamond.jp/articles/-/113639
AEDの設置場所は「ガイドマップかわさき」に出ていますが、情報が古い場合もあるので、まずここの整理を求めました。
貸してくれない対策
次に、「貸してくれない」事例について、原因を調査しました。
そもそもAEDを設置する場合は、一般財団法人日本救急医療財団に設置についての情報を送るようになっています。
仮に設置者が施設内のみの利用を考える場合は、この情報を送らないという選択肢もあるということです。
設置情報を公開するということは、緊急時に積極的に貸し出せる環境にあり、企業等の民間施設の場合、企業の社会貢献として設置しているということになります。そこで、設置情報を公開している施設にAEDの貸し出しについて全職員に徹底する機会をつくってもらうことが大切です。
借りに来た人「AEDお借りします」
施設の人「すみません、上司に確認しないとわかりません」
そんなやり取りがあってはいけません。
充電なくなってる対策
続いて、AEDの充電がなくなっている事例について。
AEDの充電はおよそ2年程度もつそうです。
しかし、川崎市の公共施設等に設置しているAEDは、半年に1回は点検をして使えるかどうかの確認をしているそうです。しかし、民間施設すべてにできるかどうかという問題と、突発的に壊れてしまう場合もあるので、この記事にも出て来ますが、AEDを持ってきてもらう人を複数お願いすることが解決策ではないかと思います。
市の対応を要請
公共施設のAEDは当然市職員ですから、貸し出しをすぐに徹底させられます。しかし、民間施設については、それぞれの施設が所有しているため、各施設職員への徹底に努めてもらうよう、働きかけを要請しました。
また、AEDを含めた心肺蘇生法講習会の積極的な開催が必要で、「あなたはAED」ではなく、「あなたと、あなたと、あなた、AEDをお願いします」と複数に声掛けするよう、改めることが大切です。