岡上の乗合タクシー運行実験

noriai昨日のまちづくり委員会で岡上西地区におけるコミュニティ交通の運行実験の実施について報告されました。

昨年の9月から12月の3か月で実施された運行実験の結果に基づき、二度目の運行実験が、12月1日から来年の3月8日まで実施されることになりました。

岡上西地区は、道路が狭く、山坂の多い地域で、最寄りの鶴川駅から2㎞以上離れている地域もあり、高齢化が進んでいます。

コミュニティ交通が検討され、昨年、乗合タクシーという形で運行実験が行われています。

ここで実験されている乗合タクシーは、駅を利用する拠点と岡上西地区を結ぶもので、岡上西地区のいくつかある乗り場から乗車もしくは降車するものです。事前予約制で、この実験では、タクシーの配車の都合上、前日予約の形になっています。

この実験から本格運行にするためには、どうしても事業採算が取れなければいけません。

その際に1便あたり、2.5名の乗車が必要になり、前日予約の課題がある中で、どのように促進するかということで、今回の実験が始まります。

一つは、高齢者の運賃割引を前回は400円の乗車運賃から100円引きから、今回は200円引きに試行します。また、岡上西地区の坂の下の乗り場だけでなく、坂の上でも4カ所に乗り場を設置することで、利用しやすくするという工夫をします。さらに、運賃は高くなりますが、鶴川駅付近のポイントも人道橋前だけでなく、鶴川駅前広場(西口)での乗降も可能にするということで、前回の実験をもとに利便性を高める工夫を行い、実験が始まります。

【参照:川崎市交通政策室 http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000092553.html

地域の足の格差を是正すべき

バスの高齢者パスは1000円払えば乗り放題。

でも、コミュニティ交通は一部の割引き程度。

バスもコミュニティ交通も同じ地域の足、特に、代替手段のない交通不便地域を走るコミュニティ交通の方が高いというのはどうなのでしょうか?

先日、大阪府の堺市の乗合タクシーを視察して来ました。

こちらの高齢者パスは、バスも乗合タクシーも運賃が1回100円になっています。

川崎市のように、住んでる場所で、方や乗り放題、方や100円引きという高齢者の生活の足の負担が違うのはいかがなものかと思います。

また、高齢者パスの差額分は税負担になっている現実からすると、公共交通と税負担のあり方を改めて検討すべき時期に来ているのではなかと思います。