日常は動いている

コロナ禍で、「新しい生活様式」という言葉が使われます。

確かに、これまでと異なったスタイルのものが求められることが多く、生活様式の転換が見受けられます。

他方、非日常のことではなく、コロナ禍においても日常は続いていますし、動いています。

午後は、川崎プロボノ部2020のオンライン報告会に参加。

プロボノとは、ラテン語の「pro bono publico」の略で、各分野の専門家が職業上のスキルを活かし、社会貢献する活動や、その活動をする人を指します。

例えば、会社でのICTスキルを活かし、地域活動を支援するというのが一例です。

報告会では、法政大学大学院の石山恒貴教授の講演から始まり、今年度の取り組みが発表されました。

プロボノ活動もかつては30代や40代からの挑戦だったのが、50代からの新しい一歩ということで、50歳以上の方々の積極的なチャレンジが始まっています。

例えば、川崎区の町内会でのFacebook活用の事例が示されましたが、Facebookの活用で、多世代間交流のきっかけになります。町内会活動のプロの先輩世代、Facebookをうまく活用するのが若手なので、それぞれの強みを活かし、これまで交流の少なかった世代同士が力を合わせるというのが興味深い事例でした。

その後、夕方にははるひ野へ移動。昨年12月にはるひ野町内会のオンライン役員会を見学したブログを書きましたが、今日は改めて取材者や視察者と同行して、オンライン役員会の視察に訪れました。役員会としての議題だけでなく、町内会の回覧物の説明もあり、情報共有の機会としてオンラインをしっかり活用しています。書類のスペックが高いため、ただのオンラインというより、先進的な町内会と言えると思います。しかし、新しいまちであるはるひ野は特殊事情と思われがちですが、タワーマンションで自治会を結成したり、活動を進めるにあたっては、その参考になる部分も多く、特殊ではなく特性を活かしていくということが大切です。

何か、オンラインは非日常の世界と思われがちですが、日常を回すためのツールとしての新しい手段がオンラインです。無理にすべてをオンライン化するのではなく、やりやすく効率的に導入していくことが、動く日常に対応していくことと思います。

コロナ禍でも日常は動いています。

プロボノ活動は、そんな日常に新しいアクセントを加えてくれることに期待できます。

日常を楽しめる社会にできるよう、がんばる人々を応援していきたいと思います。