敬老の日を迎えました。
9月15日時点で百歳以上の川崎市民は、671名(男性99名、女性572名)で、最高齢は麻生区にお住いの107歳の女性、男性の最高齢は中原区にお住いの106歳の方とのことです。
昨年よりも百歳以上の方の人口は少し増えています。
長寿日本一のまち麻生区としては、健康的に年を重ねている方も多く、健康寿命を延ばすことは、自分だけでなく周囲にとっての幸せにもつながります。
お年寄りは、その年月を重ねて来られた分、出会いも、喜びも、悲しみも、苦しみも様々なことを受け入れ、乗り越えて来られたことと思います。
生駒市の介護予防では、要支援や要介護になった高齢者が改善して、予防や介護の現場で活躍しているそうです。
自らが介護予防のためにストレッチや運動を続ける際に、どこが辛かったか、どんなサポートがほしかったかを「経験者」が寄り添って、一緒になって頑張ってくれる。
言葉ひとつでもそうです。
同じ年代だからわかる表現というのもあり、いくつになっても活躍の可能性があります。
祖母は施設に入って、施設の職員さんたちによくして頂いていると同時に、近くに住む親戚、施設で暮らす方々と話すことが、彼女の生き甲斐につながっています。
施設に入ったから終わりというイメージの方もいらっしゃいますが、そこから誰かのためになることもあります。祖母と一緒に暮らす方々は、祖母の生き甲斐になってくれているので、ありがたいことです。
昨日お会いした方に、私は父が亡くなった年まであと2年になったという話になると、「親父の残りの分まで生きるということだよ」と言われました。あと2年を少し恐れている自分がいましたが、父の残り分を生きるとしたら、まだまだ人生半分も来ていないことになると、やりたいことがたくさんできると前向きになりました。
高齢者が29%、80歳以上が10%の総務省推計がありますが、先ほどの生駒市の例のように、活躍する期間はひとそれぞれですし、生き甲斐もまた人それぞれ。
人々の健康寿命を延ばすにあたり、価値観を固定化せず、ポジティブに生きることで、心の健康寿命も延ばしていきたいと考えています。
人と人の出会いは奇跡です。
仮に父の分まで生きて107歳を迎えられるなら、まだまだ62年あります。
これから62年先に私がいたら、自分が行った政治の結果を見届けることが出来ます。
そして、これから多くの人に出会うことが楽しみです。