戦略的国際交流・都市間交流vol.2~姉妹友好都市締結から~

senryaku2姉妹都市・友好都市は様々なきっかけで締結され、その後の関係性はどうなっているのかが見えにくい状況にあります。
特に、締結時の関係は文化の要素が強く、その後、他の分野にどのように派生しているのかについて、議会質問を行いました。
まず、中国の瀋陽市は、重工業での関係性から派生し、環境分野での交流に発展しているのが近年の特徴です。
また、韓国の富川市は、多文化共生を進めてきた商店街どうしの交流から友好都市締結へ。そこから派生し、現在、漫画のまちとしての交流を始め、川崎市はほぼ毎年職員の人事交流を行っています。

姉妹友好都市を戦略的な交流に発展させるためには、川崎市と相手都市との二都市間の交流だけでなく、三都市連携などの他都市と戦略的な連携施策を進めるべきです。代表例としては、環境分野においては、川崎国際環境技術展に参加する都市が多く、環境という一つの大きなポイントに世界から集い、技術を中心とした経済交流が活性化されています。
他方、オーストラリアクイーンズランド州は姉妹友好都市ではありませんが、上下水道局が水道事業で連携を進めていて、川崎市との関係性が深まっています。
交流の深さは、姉妹友好都市であるかどうかではなく、経済協力で結ばれた関係は、すぐに民間につながり、今後の関係拡大に期待されるところです。

しかし、このような国際交流事業を総括し、効果検証が進められていないため、なかなか一口で表現されていなかったり、都市間交流のメリットが分かりにくいため、今回の議会質問で総括を求めました。

市民・こども局長より「今後、川崎市としても検証していく」との答弁があり、私の質疑により、総括から次の戦略への扉に手が掛かりました。
今回の質問の成果の一つとして、姉妹友好都市や関係の深い都市に、これから戦略的な交流を進めていくきっかけを作れました。

続きはvol.3へ。