昭和と平成

syowa今日は昭和の日の振替休日。

そして、平成はあと1年になりました。

天皇ご譲位は江戸時代の光格天皇以来200年振り。

昨日の昭和の日に元スタッフが結婚しましたが、歴代我が事務所スタッフのうち、彼女が唯一平成生まれで、「平成生まれが昭和の日に結婚するというのも話題になるな」なんて、勝手に考えていますが、我が国の伝統である「元号」は国家や地域だけでなく、人や家族の歴史を感じさせてくれます。

平成元年より、昭和天皇が植物に造詣が深く博識であったということから、「みどりの日」が昭和天皇の誕生日に設定され、その後、みどりの日は5月4日に移り、昭和天皇の誕生日は平成19年より「昭和の日」になりました。

 

昭和は年数もさることながら、我が国が大きく変わった時代。

昭和天皇は、国家国民のことだけでなく、世界平和を祈り、天皇の位置づけも大きく変化した長い時代を過ごされました。

昭和末期の生まれの私にとって、豊かな昭和しか生きておらず、歴史で学ぶしか分かりませんが、この時代をというのを近い歴史として理解し、考えていかなければいけません。

そして、昭和は、我が国の国土が戦火に包まれた「最後の時代」です。

政治家は、「最後の時代」にするのが役割。

私は以前から、「戦争は外交の敗北」と言っていますが、絶対にやってはいけないこと。

しかし、外交の話し合いに応じられない、あるいは話し合うことなく行動に出て来る国家がある以上、自衛隊は必要です。

その一つが拉致問題で、昭和から平成になってもいまだ解決できていない問題。

戦火に包まれるだけでなく、学校帰りの中学生がさらわれることのない国家にするのも我々政治家の役割。

拉致は一方的な侵略行為。

昭和から平成にかけても解決できていない最大の問題の一つです。

北朝鮮は非核化を表明しましたが、まずは拉致問題の具体的な進展がなければ、非核化が本当に進められるか、わかりません。

平成が残り1年ゆえに、拉致問題を次の時代に残すのではなく、大きな前進を目指しましょう。

 

昭和は人々の暮らしも大きく変わりました。

昭和になった頃の死亡原因の多くは、胃腸炎・肺炎・結核が三大疾病だったことから、昭和の終わりから現在にかけてガン、心疾患、脳卒中に。

そして、平成期から現在に至る近年では老衰の割合が高まってきています。

医療技術の発展、食生活の変化が、長寿社会への扉を開き始めました。

しかし、いまの長寿の方々で特に老衰で亡くなられる方々は、明治から昭和初期の生まれの方で、健康的な体で医療技術の発展の相乗効果が要因とも言われています。

国家百年の計と同様に、元気な高齢者として天寿を全うするという点で、少子高齢化の時代、我々は若いうちの体作りに加え、中年期での将来予測が大きなポイントになってくると思います。

 

昭和の苦労と平成の苦労、次の時代の苦労はそれぞれ異なります。

そして、昭和の幸せ、平成の幸せ、次の時代の幸せが異なるということと同様に、人々それぞれの幸せの価値観も異なります。

「不老長寿」が人間の理想と言われます。

老いることがないことはありませんが、長く元気に生きる幸せづくりを、国や自治体で目指し、また、国民それぞれが目指していくことで、どの時代も共通の幸せを見出せるのではないでしょうか。

すべての人の健康と平和を祈ります。