川崎市議会議員就任から10年

平成23年4月の選挙で初当選し、平成23年5月3日に川崎市議会議員に就任してから今日で10周年を迎えました。

朝一番で、選挙に初めて出馬を決めた時に、先頭に立って応援してくれた方の墓前に手を合わせ、いつも見守って頂いていることに感謝申し上げました。

政治家は一人ではできません。たくさんの方々に想いを伝えて頂き、アシストして頂き、一緒につくり上げて来た10年間でした。これからも変わらぬ想いで、変わらぬ政治姿勢で活動して参ります。

10年を迎えた本日の私の考えについて、少し書かせて頂きます。

コロナ対策について

平成23年3月の東日本大震災発災直後の選挙で初当選し、毎年ように国内各地での災害が発生しましたが、令和元年10月の台風19号で川崎市が被災、そして昨年から新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっています。

政治家の仕事は、国民・市民の生命財産を守ることと同時に、安全で安心な暮らしを提供していくことです。

コロナ禍で、生命の危機、安心とは程遠い状況が続いていることに、政治家の一人として反省するとともに、感染症対策と同時に進めるべき健康増進・精神疾患予防・介護予防に様々な角度から提唱していきます。

コロナ禍での経済対策を前面に出した国や自治体の政策の多くは失敗が続いています。感染症予防が徹底され、クラスター発生していない施設や事業についての営業時間を緩和すべきです。これは経済対策だけでなく、健康増進の観点から重要で、人々の暮らしが安全で安心な中で、健康的に暮らしていくこと言うこともコロナとの戦いと言えます。

「外出=NG」というリスクだけでなく、「引きこもる=不健康」というリスクも同時に示し、適切な健康管理についても発信していくべきと考えます。

政治家として

歳を重ねると丸くなると言いますが、10年前よりもまっすぐになり、尖りこそしていないものの妥協しないで、どのように結果につなげられるかを考えるようになりました。

川崎モデルのスマートシティの実現というのが、私の初当選からの想いでしたが、先日、ある方と話していて、月本の考えはデンマークで進められているソフトシティの考え方に近いというアドバイスを頂きました。

一人一人を大切に進めるまちづくりとして、様々な人々の知見や力をまちづくりに取り入れ、ともに未来をつくるという考えは、ソフトパワーの活用という意味で、「ソフトシティ」では?ということなのです。

スマートという言葉は、合理的ですが、温かさという点で、「ソフト」がいい言葉だと思い、ソフトシティについてデンマークを始め、諸外国の事例や国内事例等も勉強し、より研鑽を積んで参りたいと思います。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

という言葉がありますが、私自身、この10年、結果につながらなかったことの反省と、結果が出ていなくても先につなげられていることの確認を繰り返しています。

初心忘るべからず。

これからも32歳のときと変わらぬ想いで、42歳になりましたので、健康面に一層気を付けながら、未来のためのまちづくりに向けてがんばっていきます。