横断歩道の陳情対応と交通安全を考える。

今日は交通安全についてのお話です。

昨年に上麻生連光寺線片平8丁目のローソン前にある横断歩道において、歩行者がいても一時停止しない車両が多いという陳情を頂きました。

早速、麻生警察署・麻生区役所道路公園センターと協議し、道路公園センターに写真のような「横断歩道注意」の看板を少し前に設置してもらいました。

横断歩道で立っていても車が止まってくれないということはよくあると思います。

道路交通法第38条では、「横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。」とあります。

言い換えれば、横断歩道を人が渡ろうとしていると車両は一時停止しなければいけません。

運転免許証をお持ちの方は、教習所で習ったでしょうし、路上教習でも指導を受けたことでしょう。

しかし、この横断歩道を利用することがよくありますが、止まらない車両が多いです。

さらにこの横断歩道の両側歩道に電柱が立っていて、歩行者が隠れてしまうということ、柿生から黒川方面に向かう場合、起伏の関係で横断歩道が見づらくなっているということが複合しています。

そこで、横断歩道があることを啓発するための看板を設置しました。

と、ここまでなら、単に議員の陳情対応でしょうというところです。

しかし、もう一つ重要なのは、この道路交通法第38条で「横断しようとする歩行者等」とありますが、この「横断しようとする」意思表示を歩行者が行うことも大切です。

横断歩道を渡るときに手を挙げているのは、子どもたちだけです。

先日、とある専門家が、この点を指摘していました。

同氏は続いて、渡り終えた後で、ルールとは言え、一時停止してくれた車両にお辞儀をすることで、ドライバーはこれからも横断歩道にさらに注意することにつながるということでした。

ドライバーが法律を守ることは当然として、歩行者も手を挙げたり、止まってくれた感謝を示したりすることで、お互いを思いやり、快く安全な生活につながります。

——————————————

著者について

月本琢也 ツキモトタクヤ

1978年生まれ。神奈川大学卒業後、建築設備メーカーの営業マン、川崎市長阿部孝夫政務秘書、衆議院議員山内康一第二秘書(麻生区担当・国会担当・自民党→みんなの党)等を経て、2011年より川崎市議会議員(麻生区選出、当選3回、現在無所属)。交渉会派団長2回、議会運営委員会委員、川崎市農業委員、川崎市都市計画審議会委員等を歴任。今年度は文教委員会委員を務めている。13,000人の職員を巻き込んだ決算議会改革の実現、防犯カメラ設置補助事業の導入の実現など、ICT・コミュニティ・実効性から、持続可能なまちづくりを目指す。その他に、防災士、神奈川県クッブ協会代表理事等を務める。