大阪・関西万博は分散開催か延期を!

大阪・関西万博の開催時期や会場の追加を含めた開催手法の見直しを求める意見書案を、三宅隆介議員、吉沢章子議員、飯田満議員、重冨達也議員と申し入れました。

大阪・関西万博は、来年開催される予定ですが、会場の夢洲の問題はたくさん出て来ます。

  • アクセスが悪いので、地下鉄延伸とパークアンドライドで対策を進めるというのですが、パークアンドライドのバスの運転手が足りないという問題。
  • 地盤問題。そもそもゴミの埋め立てや浚渫土による人工島で、地盤改良工事が行われていても、不安が残る点が指摘されています。
  • パビリオン建設が間に合わない。自国で建てる敷地渡し方式(通称タイプA)の約50か国のうち、建築の契約が終わっていない国が多数あり、着工している国はわずか。
  • 電線不足問題。万博に限らず、全国的な問題で、電線不足で工事が遅れている実情から、このまま進めると、新築のパビリオンに使用する電線の影響は、他の工事に影響が出るという予測。
  • 宿泊施設問題。近畿圏外から1,260万人が来場する見込みから、宿泊を必要とする来場者は1日平均7万人。パビリオン建設が遅れると、すべて完成してから行こうという人も多く、キャパオーバーになる可能性が高く、「ホテルが取れないから行けない」ということで、見込みを下回る可能性大。
  • 能登半島地震の復旧・復興への影響を考えるべき。国会等の答弁で、「万博工事はほぼ土木工事が終わっているから、能登の復旧・復興に影響はない」趣旨のものがありますが、建築は再利用が決まっていないリングの工事だけ進んでいるため、先述のパビリオンタイプAを始め、建築資材や人材の投入は、少なからず復旧・復興に影響は出ると考えられる。
  • 国税における川崎市のシェアは1.51%。国費投入は他人事ではない。

 これらの理由から、現在の手法で、来年開催すれば、当初の見込みを下回ると思います。

 だから中止というのでは、これまでの投資が勿体ないし、万博自体は成功すれば意義のあるもの。

 そこで、私は、兵庫・和歌山・奈良のどこかと分散開催するか、開催時期を延期することが必要と考えます。

 分散開催にする理由は、コンベンションホールにパビリオンを設置するもので、既存建物活用が可能で、万博で言う「共同館方式」にすることです。

 例えば、兵庫なら、夢洲から神戸コンベンションセンターのあるポートピアまでは、海上で30分かからず輸送が可能ですし、奈良や和歌山も夢洲から車で1時間強になります。

 2005年に愛知県で開催された愛・地球博でも、長久手と瀬戸の2会場を結んで開催した実績もあります。

 来年開催するなら、分散開催。そうでなければ、開催延期という、現実的な提案を進めます。

 参考までにYouTubeの月本たくやチャンネルでは4回にわたり、大阪・関西万博について動画をお届けしていますので、よろしければご覧ください。

https://www.youtube.com/@Takuya_Tsukimoto