5月3日は憲法記念日。
日本国憲法が昭和22年5月3日に制定されたことから、この日が定められました。
憲法は、わが国の最高法規であり、法の下の平等と言いますが、その中核になっているのが憲法です。
市議会議員をやっていると、国の法律の定める範囲内で市の条例を制定し、市民生活の向上につとめるわけですが、国の法律のトップが憲法です。
以前から、憲法改正という議論の中心が、憲法9条の話題になるわけですが、首相公選制や国家緊急権などは憲法改正が必要で、仕組みよっては道州制についても改正が必要になる場合があります。
また、人権の分野として、環境権やプライバシー権などの新しい人権と呼ばれる範囲が広がり、関係法律で対応していますが、その先に改正が必要なる場合があります。
平成22年に日本国憲法の改正手続に関する法律(憲法改正国民投票法)が施行されましたが、改正手続きのための法律が定められ、手続き上は可能になりました。しかし、その口火を切る要件になる国会議員総議員の3分の2が発議するというハードルが高いという点があります。
この発議を行うためには、改正の論点をしっかり整理し、国民全体で改正の議論をしていく必要があります。その結果、改正しないことがあってもいいですし、政府与党が考える案が修正されることがあって、当然のことでしょう。
今の改正議論は、議論する段で結果ばかりが先行する傾向があり、賛同者を増やすような呼びかけがなく、どうも私は改憲派も、護憲派も嚙み合っていないと感じます。
改憲も護憲も決めかねている人のほうが大多数だと思うので、もっと憲法を知ることが必要ですし、かつては学校で前文を暗記させるなんて馬鹿なことをやっていましたが、暗記ではなく、しっかり中身を考えていく、主権者教育が重要です。
今日は憲法記念日として、主権者教育について考える日にもなります。
ちなみに、川崎市議会議員任期は5月3日スタートですので、私も今日で川崎市議会議員就任6年。節目の一日です。