新しい視点~子ども・子育て支援事業計画素案より~

atarasi新しい視点という言葉はよく使われます。

固定概念を払拭しないといけないことはあります。
でも、新しいことをすることが目的化してしまうと、本来の目的から逸脱してしまうことが多々あります。
また、新しいイメージだけ掲げて、実態は何も変わらないということもよくあることです。

川崎市子ども・子育て支援事業計画素案

子育て支援は、子どもたちが健やかに育つことを大きな目的として、その環境をどのように整備していくかです。
昨日の市民委員会で(仮称)川崎市子ども・子育て支援事業計画素案の策定について報告を受けました。
来春から始まる子ども・子育て支援制度の特徴として、学校教育や保育の質の向上が示されています。
しかし、指標で出てくるのは、ハードの部分が主で、質をどのように判断するかということが本来は大切です。

保育の質

質とあるのに、課題はハード面がメインになっています。
では、質をどのように考えるか?
就学前から小学校の上がった
いわゆる「小1プロブレム」への対応が示されています。
幼保小の連携という意味で、大切なことです。
しかし、それだけでなく、幼児期にどのような教育・保育を受けたかにより、その後どのように成長したか?
そこで質を判断することも重要になります。
「質の評価をどのように判断するのか?」という私の質疑に対し、評価指標については、子ども子育て会議で検討していくとの答弁でした。
このような計画にはPDCAサイクルでチェックしていくということは必ず書かれているわけですが、
P:PLAN(計画)
D:DO(実行)
C:CHECK(点検・評価)
A:ACT(改善)
評価指標が明確でない状況なので、本計画が策定されるまでに「質」の評価について明確にすべきと考えます。

このように、子ども・子育て支援新制度で新たに示された「質」。
この新しい視点からの目的達成に向けて計画を進めることは大変重要です。
これまでの制度からの移行期ゆえに混乱がないように、そして、本当に「質」として成果が上げられるようになるのか、しっかりチェックしていきます。